最強の観ない方がいい映画?!「ファイトクラブ」は平凡な日々をぶっ潰す最高の映画!!
正直オススメはしません。
でも最高にイカした映画です。
ファイトクラブ
最悪なタイミングで出会ってしまった
僕は今は修理の仕事をしていますが、以前は教育関係の仕事をしていました。
安定して、お金もたくさんもらえる仕事だったこともあり、これから先の人生がなんとなく見えたような気がしていました。
今振り返ると、それまでの僕の人生は子供の頃から、道の真ん中を着実に歩いてきた人生でした。
学校にちゃんと行き、宿題をして、テストで良い点を取り、受験して合格して、、、。
そして、就職を間近に控えた大学4年の3月。
僕は出会ってしまった。
画面越しにぶん殴ってくる問題作
卒論提出後、ぽっかり空いた時間を使って映画を観まくっていました。そんな中、アクション映画、スパイ映画が好きな僕は、オーシャンズ11シリーズを観て、すっかりブラピの虜になってしまいました。
どこか抜けたような、それでいて男の色気とたくましさが混在した魅力。
一時期は髪型まで真似していました。
ブラピの映画たくさん見よう!と思い、ブラピ、映画、で検索をかけると、ファイトクラブが出てきました。タイトルからアクション映画だろ、と思い、近くのゲオで借りてお家でのんびり観始めました。
拳銃を口にぶち込まれたシーンから始まり、シーンが移り変わります。
エドワードノートン演じる「僕」は、社会的には恵まれた、しかし何か足りなさを感じています。
そんな時、自由奔放、そして何よりカッコいいブラピ演じるタイラーダーデンと出会い、殴り殴られながら進化していきます。
資本主義社会、大量消費社会とは真逆の存在であるタイラーと、
少しずつ社会の枠から外れていく「僕」。
物語が進み、画面の中にいるはずのタイラーがこちらに話しかけてきます。
「お前らは歌って踊るただのクズだ」
「持ってるものか自分を束縛する」
「痛みを消すな!受け入れるんだ!苦痛なしじゃ、痛みなしじゃ何も得られない!」
「今すぐ死ぬとしたら、今までの人生をどう思うんだ?」
もし
タイラーに銃を突きつけられたら!
暴走する車に乗せられたら!
自分ならどう答える?
自分は何になりたかったのか?
自分がこれまで生きてきた道と
これから生きていく道は
揺るぎなく正しいと思っていたけれど、
タイラーに素手でぶん殴られて、安定した今までの道から外れて、今歩く未舗装の道に飛んできました。
ノーガードで殴られっぱなしの映画でした。
僕の後頭部には、いつも拳銃が。
タイラーに言わせれば、こんな映画で感銘を受けて、人生変えてるようじゃダメなのだろうけれど、あの日以来、僕の後頭部には銃弾の入っていない拳銃が突きつけられているのです。
面白いと思ったことにアクションをかけられるようになったし、
新しい環境にも飛び込めるようになったし、
今までの実績を投げ捨てられるようにもなりました。(前に比べると、ね。)
それでも、
「今死ぬとしたら何がしたい?」
と銃を突きつけられても
この問いにまだ答えは出ないまま。
それに答えが出たら、人として進化できるのではと思います。
観ないでほしい映画です。
でも絶対に観てほしい映画です。